「――よーし、じゃ、新しい座席表黒板に貼っておくから、勝手に席替わるなよー」




全員がくじを引き終わり、新しい座席表が貼り出された。


私はというと、最悪なことになんとまた早川の隣の席に。最悪だ、ほんとに最悪。



――なんていう少女漫画的展開は微塵もなく。むしろあってたまるかって感じだけど。



窓際の一番後ろ、いわゆる神席を引き当ててしまった。


早川とも遠いし、神様ありがとう。私の日頃の行いが良いからに違いない。間違いない。



しかも前の席は体格の良い森林くん……間違えた、もとい竹林くんだし、授業中に寝ててもバレなさそう。


マジで神様ありがとう。




「……藤島、席が離れても俺たち心は一つだよな」


「……」


「なんなら籍入れればずっと一緒にいられるよな」


「……」


「明日から学校行きたくない……」




コドモか。


これだけ無視してもべらべら隣で喋り続ける早川の言葉をどうせ最後だからと耳を傾けていたけれど、くだらなさすぎて自然と溜息が洩れる。



……朝言ったこと、全然効果無え。