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「もー、無理、疲れた死ぬ」


「あーちんへばるの早いよぉ! まだ全然回ってないのに!」




ぷーっと私を上目遣いで睨みつける川端さんに言い返す気力もなく、溜息を吐いた。


今度ご飯を奢るからと彼女に懇願され、しょうがなく幾つかのクラスを回ってみたけれど、予想以上の人ごみと騒がしい環境はまるで私に合わない。



何が面白いのかはしゃぎっぱなしだった川端さんを引きずるようにして、なんとか空き教室を見つけて避難したわけなんだけど、彼女は至極不満そう。



スマホで時刻を確認すればまだ11時過ぎで、彼女から解放されるまでもう少し時間があった。それだけでげんなりしてしまう。


どう時間を潰せばいいものか。とりあえずもうずっとここにいたい。静かで良いし。



椅子に座って、机に体をべたーっと滑らせて伏せた。




「……ごめんねあーちん、もしかして具合悪い?」




そうしていれば、勘違いしてくれた優しい川端さんが、急に心配そうに声のボリュームを落とす。


具合悪いに決まってる。朝はいつも通りだったけど彼女といるだけでストレス死できそう。したくないっつの。