陸さんは笑って優奈ちゃんの頭をポンと叩いた。


なんか…あまりこういうところ見たくない。



そういうことされるのは私だけのはずだったのに。


再び嫉妬心が湧き起こった。





優奈ちゃんはすごく嬉しそうに笑っている。


それはまさに恋をしている女の子の顔で。




そうだよね…



好きな人に触られたらそういう顔になっちゃうよね…





「そーいや、海に行く日っていつだっけ?」




唐突に陸さんが私に聞くから驚いた。




「え…来週の日曜日って聞いてるけど…」




「日曜か。優奈、海行くか?」



陸さんの言葉にどきっとした。



どうして…



優奈ちゃんを誘うの!?





「海!?いくいくいくー!」




優奈ちゃんは目を輝かせて喜んでいる。