─────────ピピピツ


アラームの音で目が覚める。

もう何百回と聞いたこの音。

彼と一緒に迎えた朝。

アラームはいつもこれだった。

彼のいない朝は、このアラームを頼りに寂しさを紛らわしていたほどで。

大好きだった。

それはもしかしたら、今も。

大好き。

なのかもしれない。