ついた場所は屋上。
今日は快晴で、雲が一つも見えない綺麗な空。
私は寝っ転がったけど眩しくて、額に手を当てた。
「あっつ~」
「そうだね。」
沙奈は私の隣にゆっくり座った。
しばらく沈黙が続く。
私はその間に気持ちの整理をした。
過去のことを沙奈に話す。もう、迷いはない。戸惑いも、恐れも。
全て俊介が消してくれたから。
…先に口を開いたのは沙奈だった。
「美帆の…話を聞かせて?」
遠慮がちに言ったけど、私の気持ちの整理がついたことを分かってくれてるんだと思う。
私は体を起こして、遠くを見つめながら話し始めた。