数秒の間があいたあと金髪さんは、ハハッと意味深に笑うと
「まぁいいや!じゃ、おねがいします!」
そう言って腕を差し出す金髪さんに、私は思わず「え?!」と声を漏らす。
「ぁ?やってくれんだろ?手当て」
そういった金髪さんの言葉に、私は「ぁあ!」と納得すると急いで金髪さんのもとに駆け寄る。
この時には、不思議とさっきまでの緊張はなく、自分でもびっくりするくらい普通に接していた。
私はいつも保険の先生が手当してるのを思い出して、見よう見まねで金髪さんの傷口を手当していく。
まだ乾ききっていない血液を見て、怪我してからそんなに時間が立っていないことが分かる。