狭い室内に響いた上ずった私の声。
言い切った私は、あまりの恥ずかしさに思わず顔をバッと俯ける。
い、いっちゃったー!
未だドキドキとする心臓を落ち着かせながら、相手の反応をチラッと伺う。
時間にすれば5秒くらいの沈黙。
けど私には、何分もの時間に感じられた。
「お前………俺のこと知らねーの?」
やっと金髪さんが口を開いてくれたかと思いきや、出てきた言葉はよく分からない言葉。
その一言に、私の頭上には何個ものハテナが浮かぶ。
「ぇ……??ぁ、もしかして、有名な方…何ですか??」
オドオドとそう聞き返す。
もしかしてこの人、この学校の有名人だったりするのかな!?
なんて内心不安でいっぱいになりながらも、金髪さんの答えを待つ。