「そ、そうなんだ…。 もうちょっとしたら着くから!」 それだけ言って理沙との電話を切った。 コンビニでは何も買わず、一目散に学校目がけて全力疾走した。 流石にテストの日に遅刻はやばい。 来賓者用の門をそっと通って、忍び足で玄関に向かった。 「おーい。 そこでコソコソしてんのは~森田さーん?」 誰もいないと思っていた矢先、声をかけて来たのはよく見たら鈴木先生だった。