「先生、説教は放課後にしてください‼」 玄関で駄弁ってる場合じゃないっ。 「おーぅ。」 先生の怠そうな声を背中に聞きながら、教室がある3階まで走った。 教室前で呼吸を整えて、静かに扉を開けた。 「す、すいませぇーん…」 担任が鬼の形相をして私を睨んでいた。 「もーりーたー…」 教室が少しだけどよめいた。 理沙と目が合うと、やれやれと言った顔をして私の方を見ていた。