「あたしを"煌龍"の仲間にして。」


恭は目を見開く。


「あたしもう行く宛がないの。一人ぼっちなの。

"煌龍"は、仲間は家族同然だって聞いた。

あたしを家族にしてくれない?」



言った。


もう後戻りは出来ないよ?



数秒沈黙が続いた。


その間、恭は一秒たりともあたしから目を逸らさない。


その真っ直ぐな目に、あたしの心の中が見透かされてるんじゃないかと不安になる。


でも、絶対に目を逸らしちゃダメ。


負けないんだから。