父親と相手の母親らしき女が出て行った部屋には、俺と女の2人っきりになった。

何分経っても、どちらも話そうとしない。

何も話す事が無いなら、仕事に行きたい。

ちらっと時計を見ると。

…もう2時半だ。

行こう。

膝を折って立ち上がると。

「…あの。」

女が、話し出した。