「君の部屋だけど。」
その言葉に瑞紀はこくん、とあいずちを打つ。
「あの部屋を好きに使って良い。カレンダーとか貼りたかったら画鋲で貼って良いから。」
「はい…」
あ、画鋲で思い出した。
俺はゆっくりと立って大きめのテレビがある横に置かれている白色のタンスの上から二段目を開けて。
「ここに、文房具入ってるから。」
一段目も開けて。
「ここは判子とか保健書とか、固定資産税の書類とかね。ここに君の重要な書類もいれておくと良い。」
「…ありがとうございます。」
「タオルとか洗面用具は…」
事細かくどこに、何があるか説明しておく。
変にどっか触られたりしたら、迷惑だし不愉快以外の何者でもない。
そんな俺の下心を露知らず、女は俺の言葉に丁寧にお礼を返した。
最後に俺が
「他に何か質問は。」
と聞くと。
女は黙って首を横に振った。
その言葉に瑞紀はこくん、とあいずちを打つ。
「あの部屋を好きに使って良い。カレンダーとか貼りたかったら画鋲で貼って良いから。」
「はい…」
あ、画鋲で思い出した。
俺はゆっくりと立って大きめのテレビがある横に置かれている白色のタンスの上から二段目を開けて。
「ここに、文房具入ってるから。」
一段目も開けて。
「ここは判子とか保健書とか、固定資産税の書類とかね。ここに君の重要な書類もいれておくと良い。」
「…ありがとうございます。」
「タオルとか洗面用具は…」
事細かくどこに、何があるか説明しておく。
変にどっか触られたりしたら、迷惑だし不愉快以外の何者でもない。
そんな俺の下心を露知らず、女は俺の言葉に丁寧にお礼を返した。
最後に俺が
「他に何か質問は。」
と聞くと。
女は黙って首を横に振った。