「あやめちゃん、目開けていーよ」

目を開いた私の目の前に
シロツメ草が広がる大草原があった。

「きれいだね、とおるくん」

さわやかな微風が吹く中、私たちは遊んだ。
遊びつかれたのか、私たちは大草原の中を、横になる。

「とおるくん?」

透くんが、どこかに走っていく。

「あやめちゃん。あげる」

少し恥ずかしそうに
俯きながら渡してきたのはシロツメ草でできた指輪だった。

「ありがと。でもなんで?」

透くんは私に言ってくれた。