休み時間。

「ねえ、本当に美化委員でよかったの?他にやりたい係あったんじゃない?」

中学時代と同じように本を読もうとしていた私のところに1人の女子が声をかけてきた。

「……え?」

思わず聞き返す。

「なんか、空いてるところに仕方なく入った感じだったからさー。」

話しかけられただけでも驚きなのに、そんなこと言われるなんて思ってなかったから返事に詰まる。

「あ、ごめん。余計なお世話だよね。私、すぐ首突っ込んじゃうから。」

「そんなこと……その通りだし……」

「竹口もあんなに急かすことないのにね。」