「ほら、伶奈起きなさい!学校初日から遅刻するわよ!」
私、沖村伶奈はとある事情で
東京に引っ越してきた。
「ん〜、分かってるよー。」
私はとにかく朝が弱い。
まだ、半分寝ている状態の体を
起こして新しい制服に身をつつんだ。
「やばっ、もうこんな時間じゃん!朝ごはん食べてる時間ないし!!お母さん、食パンくわえて行くから、じゃーね!」
あの時、早く起きるべきだった。