怖いって思ったらダメ
強くなれない

記憶は奥にしまえば良い
大丈夫、二度と思いだそうとしなければ良いんだから。


今の私は記憶無いんだから
怖いものなんて無い。


何も考えずに、強くなる事だけを考えて…
私は1人で十分だ


哀しい事も寂しい事もない


記憶無くして良かったじゃない
また、やり直せる事が出来るんだから
こんな嬉しい事ないはずよ



横に私のカバンだと思うものに手をつけた

そして、あるものを見つけた
それは、保険書だ


美「神崎美生…」


多分、それが私の名前…
美しく生きるって書くんだな、自分の字

美しく生きてないよね?
どんな思いで付けたんだろう


私は他に何か無いか探した
そして、ある2枚の写真を見つけた


私と……数人の知らない男子の姿。
もう1枚は私と私似た男の写真。

2枚とも私は楽しそうに笑ってた


美「……必要無い。」


私は2枚を重ねて破り、ゴミ箱に捨てた


今の私には必要ないわ
憶えてないんだから、いいでしょ?



今は、身体が良くなるだけを考えないと