美「…悪い?」
大「い…いや、悪くないけど」
大(脳には異状はなかった。という事は心に傷がついた精神的なストレスやショックからくる記憶喪失?)
絶対、何か考えてるよこのおじさん。
変な人。
美「何を考えてるのか知らないけどさ、私はこれから何をすればいいの?」
大「何をって?」
美「何も憶えていない私はこれから何をすればいいの?」
何も憶えてない。
だから、家も家族も、自分が誰かも憶えていない。
そんな私はこれから何をすればいいの?
大「…強くなりたいんだっけ?」
美「それしか憶えてないんだからね」
それだけなのに、私はホッとしてる。
記憶がないのなに、それだけが私の救い。
大「元気になったら強くなれる所に連れて行ってあげる。」
その言葉、信じるから。
私は頷く。
そして、桜華の皆との出会いが始まることになる