郁「大丈夫か?」
美「何が?大丈夫に決まってるじゃない」
ウソ。ほんとは大丈夫じゃない。
怖いよ。助けて…
真「…美生。」
美「何。」
真生にぃは桜華の皆が周りにいるのにもが関わらずに私に近づいてきた。
そして…
真「美生。やっぱり記憶が戻ってるんじゃないのか?」
美「!!!!」
どうして?何で分かるの?
たまたま?それとも…家族だから?
美「…何のこと?」
真「今の美生、昔の…俺達といて楽しそうにしていた美生と被るから。転校初日の美生はそんなの無かった。」
…何も言えない。
良く見てるね…流石だよ。
美「守。」
守「どうした?…まさか」
美「うん。話すよ」
守は何も言わずに頷いた
皆にも確かめた。
同じように、頷いた
では、言おうかな
もう、転校初日の私じゃない。
でも、昔の私でもない。
あんな、ビクビクして、弱かった自分ではない…はず
真「…美生…」
美「クスッ、久しぶりだね。真央にぃ」
私はもう前を向くよ。
過去に囚われないように…
もう、逃げないよ。