「ハァ…ハァ…ッ…」


『お…お前…何者だ…』



駆け付けた先で目の当たりにしたのは
さっきの声の主であろう男と

…たった一人の女の姿だった


「…ッ!!」


『グハッ…』


そのままその男を片付けると
女はよろめきながら俺の方を向く



「嘘…だろ」



その女は いつかの俺が見た
翠の瞳を持つ最強の女


…翠月姫

女はそのまま力なく倒れ込んだ


「…っ!!」


俺は慌てて駆け寄り
息がある事にホッとすると

初めて間近に見る翠月姫の頬をそっと撫でた


これが俺と

翠月姫との


出会いだった