「奴らはなんで深紗を狙うんだ?」


嶺汰は小さく呟いた


「分からない。今は深紗の居場所を特定する方が先だ」


「そうだな」


悠が情報を探っている間
俺達は何も出来ずに もどかしい思いをしていた


しばらく経って悠が口を開いた


「居場所がわかった」


「どこだ!?」



俺は勢い良く飛びつく
すると悠はパソコンを見せた


「海岸沿いに割と大きめな倉庫がある」


「ここってまさか…」


「俺らが前に乗り込んだ…そして深紗が倒れていた倉庫だ」


全員が息を呑む


「少し前に奴らを海岸沿いで見たという情報が下から入った。間違いなく深紗はここだ」


「…行くぞ」



俺は族の奴らを全員集めた



「“奴ら”をぶっ潰しに行く。全員心して来い!!」


『はい!!』