しばらくすると
深紗はやっと呼吸を落ち着かせる事が出来た
「これ…飲めるか?」
「ありがと…」
ミネラルウォーターを手渡すと
俺は部屋のドアに手を掛けた
「俺は…いつも傍にいるからな」
「…ありがとう、湊夜」
他に何の言葉を掛けて良いのか
俺には分からなかった
自分の力無さを 痛感する
俺は 護りたい人の為に 何が出来るんだろう
「くそ…っ」
部屋を出た後 俺は一人
小さく呟いた
__下に降りると 幹部の奴らが続々と集まっていた
「おっ、珍しく早起きだな湊夜!」
相変わらず朝からウザイくらい明るい
嶺太を 冷たくあしらうと俺はソファに座る
「湊夜が冷たい…戒斗ぉ~」
「よしよし気にしちゃダメだよっ」
朝からイチャつく二人を横目に
俺は隣に座っている男に声を掛けた
「悠、どうだ…あれから奴らは。」
「まだ動きはないな…なさすぎて怖いくらいだ」