「ちょ‥‥っなんで湊夜もベッド入って‥‥」
「ここ、俺のベッドなんだから当たり前だろ?」
何も気にする様子もなく“おやすみー”と
布団を被った湊夜は私に背を向けた
仕方なく私は諦めて目を閉じる
‥‥が、どうしても気になって眠れない
「‥‥そ、湊夜、私やっぱりソファで寝る‥‥ッ!?」
ベッドを出ようとした瞬間
私はグイッと腕を引かれ
湊夜が私に多い被さる様な体勢になった
「深紗、いい加減静かにしないと襲うぞ?」
「お、襲うって‥‥っ!」
「分からないなら教えてやろうか‥‥?」
わざとらしく私に問うと
湊夜は私の首筋に顔を近付けてきた
「ちょ‥‥っと分かった!分かった寝るから!」
「最初から素直に寝ればいいのに…ハハッ」
慌てて胸の前でバツを作る
すると湊夜はくるりと背中を向けた
「分かったなら、ほら、寝るぞ」
「う、うん」
私はなんとか気持ちを落ち着けると
小さく“おやすみ”と呟いて 目を閉じた
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