「深紗が年上なんて信じられないわ~」
「ちょっと嶺汰 それどーいう意味?」
少し威圧を込めて睨むと
嶺汰は気付かないふりをして そっぽを向いた
「俺、そろそろ課題やんねーと。」
「あ、僕も終わってないんだった!」
嶺汰と戒斗がそう呟く
課題…そっか、高校生だもん、当たり前か。
一人で納得していたその時
私は湊夜の視線に気付いた
「湊夜?私なにか変?」
「いや…よく考えてみれば、深紗、学校は?」
「あー・・・」
確かに 不思議に思って当然
私は所々を掻い摘んで説明した
「つまり…やむを得ない理由で高校には進学しなかった訳なのか、、」
「うん、そういう事なの」
「…」
かなりアバウトな理解の様だったが
果たしてちゃんと伝わっただろうか。
湊夜はしばらく黙り込んだ後に 呟いた
「深紗、俺らと同じ学校来いよ」
「え、いや‥‥今更勉強なんてついていけないよっ」
やんわりと断ろうとするも
湊夜は引こうとしない
「俺らの学校は飛び級ありの学力で学年が決まる学校なんだ。だから大丈夫」
「でも‥‥」
「テストだけでもいいから受けてみろよ、な?」
咄嗟に嶺汰の顔を見るが どうやら賛成派の様だった
‥‥断れない。
「わかった‥‥受ける」
仕方なく頷くと湊夜は嬉しそうに笑った
その笑顔に一瞬ドキッとさせられる
「ん?どした?」
「な、なんでもない!」