side深紗
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突然護られる身になってから
早くも一週間が 経とうとしていた
「深紗~ティッシュ取って!!頼む~」
「嶺汰の方が近いじゃん!!…しょうがないなぁ」
「さっすが!!優しいねぇ深紗ちゃん♪」
調子に乗る嶺汰に向かって
思い切りティッシュを投げ付ける
「痛てぇ…おい、深紗!!酷いだろ今のは!!」
「取ってあげたんだから感謝しなさいよー」
「…前言撤回!!全っ然優しくないー!!」
本当に突然過ぎる生活の始まりに
戸惑いつつも 心地良いと感じている
ーーーー今の所、奴らが来る気配もない。
「深紗」
「ん?」
湊夜に名前を呼ばれて反応すると
何気なく思ったのか 質問が飛んできた
「そういえば深紗、何歳?」
「17歳かな」
“そういえばあと何ヶ月かで誕生日だ”
そんな事を1人考えながら答えると
戒斗がいきなり身を乗り出してきた
「え、深紗ちゃん、俺らより歳上なの!?」
「…え、私、歳上なの!?」
てっきり同い年だと思い込んでいた私は
思い返せば しっかり聞いていなかった事に
今更ながら気付く
恐る恐る全員に歳を聞いてみた
「僕は16歳」
「…俺も」
戒斗と琉斗に続いて嶺汰も頷いた
「俺もだよ~」
パソコンを打っていた悠も 小さく呟く
「俺は深紗と同い年だ」
そして最後に 湊夜を見た
「俺は、16歳だよ」
私はソファーに座り込むと
大きく息を吐いた
「悠さん以外、年下だったのかぁー」