「あーっと、弥生ちゃん?弥生ちゃんは、クライヴと友達になりたいの?」


貴志さんに言われて、わたしは言葉に詰まる。

え、…ちょっと違うけど…



でも、いきなりモデルやってくれなんて失礼だし、友達になりたいのは正直な気持ちでもあるから…


あながち、間違いでもない。


「あの、は、はい。」


「そうかそうか、うんうん、仲良くしてやってよ。こいつあんまり表情出ないけど、誠実でいいやつだからさ。」


貴志さんがにこにこするので、わたしも真似してにこにこしてみる。


「ちょっと社長、何を…。」

「はい。」


クライヴさんに有無を言わせず、貴志さんが何やら紙を押し付ける。