クライヴさんが首を軽く傾げたのを合図のようにして、わたしはからからの口から声を絞りだした。


「お、おっ、お友達になってください‼︎」

気づいた時には深く、勢い良くお辞儀をしていた。

とても家とは思えない、城のような家の入り口に、私の声が響いた。


「……は?」



これが、すべての始まり。