いやいや、頼む前から怖気付いてちゃおしまいだ!

頼むだけ頼んでみようと、わたしは隙を伺った。

「え、ちょ、先輩、いくんですか?」

すると京香がわたしを制するように腕を引いた。


「だって、あんなモデルに相応しい人なかなかいないよ⁉︎」

「いやいや、でも先輩呼び出して生のクライヴをモデルにするんでしょ?」


「もちろん。写真じゃ生き生きしない。」

「待って。待って待って。写真すら応じてくれない可能性が高いですよ?」

「そうかもしれないけど、なら承諾してくれるまで攻めるさ‼︎」