翌日。

わたしは家の前で、京香の迎えを待っていた。

昨日は、スケッチブックに思い出せるだけあの人の碧眼に映るペチュニアを描き殴ってみた。

でも、やっぱり納得いくものは描けず、今日を迎えた。

2時だから、多分あと10分もないはず。

京香のとこの秘書さん、どんなかな…。

あの人までいかなくても、きっと…


と、その時。

高そうな黒塗りの車が、わたしの目の前で止まった。

そして、中からは赤地に白い水玉のうさ耳カチュームをした京香が出てくる。

「お待たせ〜、先輩…え、なんですかそのブス顔。」