「あっ、先輩先輩?」

「んー?」

「うちにも白髪の外国人さんがいますよ?」

京香の衝撃の告白に、わたしのモチベーションがギューンと回復する。

「うそうそ、マジで⁉︎」

「はい。パパの秘書さんやってて、結構かっこいいですよ。ま、先輩が見たほどの人か分かりませんけど。」

秘書さんかぁ、かっこいいな。

でもやっぱり、あの人じゃないとなあ…。

そんなわたしの葛藤を察したのか、京香が微笑む。

「まあ、見てみて損はないですよ?それはそれで、良いものが描けるかもしれませんし。協力してくれるか分かりませんけど、まあそれは置いといて、明日休日だし、うち来てみません?」