彼が見えなくなってから、わたしの唇からは熱い息が漏れた。

そして、その場にへたりと膝から崩れ落ちる。

綺麗な……ひとだった…。

ていうか、ストライク。

超ドストライク。

顔立ちからして、きっと日本の人ではない。

わたしは吸い寄せられるように、彼が見ていたペチュニアに視線を移す。

ああ…羨ましいペチュニアさん。

…違うや。

彼の碧眼に移ったペチュニアが忘れられない。

しっかりと脳裏に焼き付いて離れない。