カツン。

色々考えながらも、そちらに目を向けないまま花に集中していた。

カツ…。


…と、わたしと少し離れたところで、足音が止んだ。


リズムが絶えたとき、気になって、私は顔を上げた。



ーー、息が…できなくなった。