取り敢えずここは、
「すいませんでした‼」
謝るのが一番手っ取り早いだろう。
「なんで、謝ってんの?」
「あなたの顔が怖いからです」 なんて恐すぎて言えない。 口が裂けても言えない!
「だから、あの、……」
俺が口ごもっていると、隣から助け船が出てくる。
「來、これ」
「ん」と霧が指差す方は、騎士君がいる部屋がリアルタイムで映っているモニター。
そこには、さっき來のティーカップを割ってオドオドしている騎士君の姿。
(ていうか、言っちゃうの!?)
チラッと右隣を見れば眠そうな霧。 左隣を見れば怒りを隠しきれていない來。