「ねぇ、海翔(かいと)ー。」


そう言って、あいつの名前を

よぶ彼女。


彼女の名前は、夏諒(かあき)。


かつて俺が傷を負わした

あの彼女。


夏諒は、まだ海翔の事を

少しでも想ってる事くらい

俺にでもわかった。