「正馬、おはよう」

「ん、はよ。父さんは?」

「さぁね…」

「そっか」

俺の父さんは最近よく家にいない
朝帰りならともかく朝もいなく、夕方ごろに帰ってくることが多くなった。

なんとなく察している俺は深入りはしないよう気をつけている。


傷つくのは俺だから。


大好きな父さんだからこそ、"それ"を真実にしたくなかったから…

桜はなにも気にしてないだろうけどな…


なんてぼんやり考えながら母さんがつくった朝ごはんを食べる。

ん、今日も一日がんばれる。