「透真って、結構素っ気ない奴でしょ?」


少し沈黙した後、明来さんは涙を拭いながら悪戯っぽく言った。




「そうですね……ぶっきらぼうだけど、でも……根は、悪い人ではないんですよね」


「ふふっ……今も昔も、ぶっきらぼうなとこは、変わらないのね」



2人は昔から一緒だった。

たくさんの、2人だけの思い出がある。


それだけ強い絆で結ばれてる。



本当に、明来さんが羨ましい。




「でもビックリだなぁ。あの透真に、こんな可愛いお友達ができるなんて」


「い、いえ……」



友達か。

私と彼の関係って、何なんだろう。