部屋の中央のテーブルに向かい合って座って、明来さんは頬杖をつきながら笑った。


天野さんは私とこの人が少し似てるって言ってたけど。



ちっとも似てない。
私はこんなに綺麗じゃない。



「明来さん……暑くないんですか?結構、厚着ですけど」


「えぇ……体を冷やすと、すぐ体調崩しちゃうから。これくらいが丁度いいの。私の体は、あまり丈夫じゃないから」


「そうですか……」



この人が、天野さんの大切な人。



おかしいな、私。
何でさっきから胸が痛いんだろう。


これじゃまるで……。




「ねぇ、彩菜ちゃん……」