『ていうか、木下晴ってかなり有名じゃない?』 私が半ベソをかいていると、瑠璃がそんな事を言った。 あんだけ派手に髪の毛染めてるんだから、そりゃそうでしょうよ…… 「入学早々近所のヤンキー軍団に目付けられて、リンチにあいそうになった奴」 うんうん、そりゃそ…… ……って、え?リンチ? 「えぇぇぇぇっ!?リンチ!?」 そう叫ぶと、瑠璃が電話の向こうで「うわっ」と言った。うるさかったようだ。