――それから次の日のこと。



ちなみに、昨日は授業に体育があったせいか。


そのまま朝まで眠りこけてしまった。



おかげさまで、アイロン掛けしようと思っていたシャツも皺だらけ。


朝が弱い僕に、朝アイロン掛けをする時間は無い。




そして今は、タンスから引きずり出した新品でパリパリのシャツを纏って学校へ登校中。



家から一番近い高校を受験したから、道のりは約10分。


近いには近いんだけど、この10分は僕にとって地獄以外の何でもない。



「眠い……眩しい……怠い……。」



早く学校へ行こうと足を早めるも、運悪く信号に引っ掛かって溜息。


……ツイてない。