保健室は好きだ



優しいおばあちゃんみたいな先生で



体調が悪くなるとよくここで授業をサボっている



「あらっ、葵ちゃん、今日もサボり?
ちょっとだけ話し相手になってくれない?」



保健室に入ると先生は嬉しそうにベットを貸してくれた



「サボりじゃないもん、あと昨日は来てないでしょ」



あたしがむぅっとほっぺを膨らませると



「ごめんごめん」



と面白そうに笑う


その後フフっと笑って先生は教員用のイスに腰掛ける



しばらく2人で話していると



コンコンと保健室のドアがノックされた



先生は



「まぁ、めずらしい」



と言った



「すみません、少し体調が悪いので
一時間ほど休ませてくれませんか」



聞き覚えのある耳に優しい低音ボイス



えっ?と思って顔をあげると



そこには佐倉君が立っていた