「着いたぞ。おい。おいっ。」
んぇ?あーもーついたんだー。
「あっ、ごめん。ボーッとしてた。ありがとう。、、、、?
あれ?中入らないの?」
んんん?なんで、帰っちゃうのぉー!!
どーせなら、入ればいいのに。
それに!遅れた理由ちゃんと説明しろや!
「ちょっと!」
やばい。とっさに呼び止めちゃった。どうしよう。
何て言おう。困った。
なんにも言ってない振りとか?
空耳じゃない?とか?
「んだよ。」
うっわー。やっぱり聞こえてたかぁ。
どうしよう。
「んぁーえっとぉーですねぇー
あのーですねー。遅れたのに一人で入っていくなんて緊張?するなーっておもってーあははあは、あはは。」
あぁー。ちゃんと笑えないし。
自分がなんて言ったのかも覚えていない。
「いっしょに入ってほしいなら、
入ってほしいって言えば良いのに。素直じゃねぇーのな。可愛くない奴。ほら、行くぞ。」
うっわ。ホントにいい奴。
なんだかんだ、缶当ててきたやつだけど。いい人かも。
「うっうん。あっ!どーせ可愛くない奴ですよーだ!!」
二人で笑いながらドアを開けて入っていく。
静かな体育館にミシミシと音を立てて、私とアイツは
静かな体育館にはいっていった。