「ダサっ」
、、、?ナニが?
私いま、ちゃんと、当てたよね?
私いま、あなたのお腹に缶をヒット!させましたよね?
「、、、っな、なにが?ですか。」
良く見ると背高いから先輩かと思って語尾に敬語を付け加えるカッコ悪い私。
あぁ、情けない。
「いや、今のその、ガッツポーズ?ダサいなーっち思って。」
あぁん?なんなんだコイツ。
人のことばかにしやがって。
おもいっきり目を細めて睨む。
「ははっごめんって、おもしろいなーオマエ。1年?名前は?」
なんで、こんな奴に私は自己紹介をしなきゃならないのだろう。
まぁ、一応。
「櫻井舞です。はい。1年です。」
仕方ないからしぶしぶ答える。
「そっかー今の状況にぴったりだな。サクラ、マイ散る。ははっ」
真面目に答えたのに一人で笑い飛ばす
こんなに失礼な奴見たこと無いし、見たくもない。
コイツはいったい誰?
そんな、私の心の中を見たように
彼は答えた。
「あぁ俺は白桃透。舞とおんなじ、1年。しくよろ。」
こいつとは何があっても、
絶対に同じクラスになってはいけない。
危険信号がパカパカ光っている。
でも、名前の通り。
色は白くて、桃の良い香りがする。
しかも、澄んだ目と透き通る高い鼻。
うぅ。けっこう。
かっこいいではないか。