チラチラとうっとおししい。
邪魔くさいほど辺り一面を舞う
この桜たち。
うぜぇー。いや、桜とか可愛いものとか好きだよ。だけど、今はそれどころじゃないんだよー!!
入学式早々遅刻寸前なんだよ!!
桜さんどーか!どーかお願いしますっ。この校舎までの道を私に進ませてください。
私はどうかしている。
そもそも、この学校に入った理由は桜が綺麗だからだ。
それなのに今はその桜が邪魔でしょうがない。
無我夢中で走っていると、、、。
ーーカーンッッーー
「ぃったぁーっっ!」
なっ、何事??
まぢで痛いんですけど?
私にあなた何しましたか?
「んー?んぁー?居たのか。わりぃわりぃ、ちっこくて見えんかったわ。」
そこには、眠そうに桜を見つめている彼がいた。
んん??コイツ、今もしかして、缶を桜の木に蹴ってた?!まぢありえん。こんなに綺麗なのに。
しかも、その缶が私の足に当たった!!
ムカついた。缶を拾ってすかさずアイツに投げつけた。
「ってぇーな、てめぇ。」
よっしゃっ!!ビンゴ!これでも、運動神経はいい方なんですー
舞い散る桜の中で一人元気にガッツポーズを決める私。