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　金曜日の朝。

　前から彼が歩いてくる。

　今日も言われるのかな？

　そう思っていると私の思いとは裏腹にそのまま通り過ぎる彼。

　周りを見渡しても私と彼だけ。


　私は振り返り思い切って…


　『お、おお……おはよう！！』


　挨拶した。

　足を止めた彼はくくっ、と小さく笑う。

　「噛みすぎ」

　振り返った彼は私に笑顔を見せた。



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