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 ノートがなくなって開けた視界に映ったのは赤いネクタイの男子生徒だった。

 赤色という事は先輩だ。


 「どこ見て歩いてんだよ」


 私は慌てて頭を下げる。


 『す、すみません!!』

 「1度にそんな量の荷物運ぶからだろ」


 ムカッとしたが悪いのは私だ。



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