「き、聞こえた?…よね?」

思っていたよりもずいぶん背の高い彼は、見上げなければ顔が見えなかった。


「お腹、空いたの?」
ノートから顔を上げたその男子生徒は、楽しそうに訪ねてきた。


「ま、まぁね…」


…綺麗な顔。男の子なのに。