家に帰ったらすぐに梨花にメールをした。
今日話し合った内容を全部言ったら『うまくいって良かったね』って言ってくれた。
それから、前みたいにハブられることはなくなった。
なんとなく私が1人っぽくはなるものの、もうそれでいちいち傷ついたりしなくなった。
でも、別に私は日菜達と一緒にいて楽しいかと言われれば、そういうわけではない。
詩乃や日菜のことを心から許しているわけでもない。
2人が私と同じくらい傷つくのを望んでしまっているところもある。
それでも、今もクラスのグループはこのまま。
ここにいる理由。それが何かはわからない。それを探そうとも思わない。
ただ、世界は教室だけじゃないのだ。
世界はもっと広い。
私には梨花も先生もついてる。
それだけで、もう充分。
【END】