「まぁまぁ、座ってー」


言われるまま私が座ると詩乃も座った。


私はこれまでにないくらい緊張して心臓もバクバクだった。


「まぁーね。美香ちゃんがなんか詩乃ちゃんに相談があるんだって。」


「えっ。そうなの?てか、私なんかでいいの?」


「まぁ美香ちゃん話していいよ。」


「え…、何から話せばいいですかね」


「いいよ。自分のペースで。紙見てもいいし。」


そして、私はゆっくりと話し始めた。


また話す前から泣いてしまった。


悲しくて泣いたわけじゃなくて、たぶん緊張しすぎてだと思う。


でも私が話し続けていると、詩乃も涙を流し始めた。


もらい泣きなのか、どんな感情からの涙なのかはわからなかった。