そして、月曜日。
私はその日1日緊張していた。
あっという間に放課後になる。
HRの前に先生が私のところに来た。
「あのさ、やっぱり話し合い、日菜ちゃん抜きでもいい?なんかさ、日菜ちゃんがいて日菜ちゃんが詩乃ちゃんの味方みたいになっちゃっても良くないし、なんとなくこれは詩乃ちゃんとの問題な気がするんだよね。」
「はい。」
そう言って先生がいなくなると、詩乃がきて案の定、「美香、どーしたの?」と言われた。
「え。あー…。なんか色々。ね。」
私は適当にごまかす。
詩乃は「ふーん」と言って自分の席に戻る。するとすぐに先生が詩乃に話しかけていた。恐らくこのことだろう。
HRが終わり、みんなそれぞれ部活に向かう。
詩乃と日菜が私の方に来た。
「美香も残るの?」
「うん。」
「え、なんで残るの?美香知ってる?」
「うーん。まぁ知らないこともないけどぉ…。」
このこと言っていいのかなーと思って曖昧な返事をした。
「えー、まじ怖いんだけど。手震えてる。」
「うん…。まぁでも詩乃が怒られるとかじゃないと思うから…。」
「ほんと!?じゃあ、悪い話ではない?!」
「悪い話…というか…。」
そんなことを話しているうちに教室には私と詩乃と日菜と先生くらいしかいなくなっていた。
3人だけになったのを確認して、先生はテキトーな場所の机を向かい合わせにくっつける。