「私もついてるからさ、やっぱ子供だけだと、反論してわーわーなっちゃいやすいと思うけど、私がいたらそんなにわーわーなりづらいと思うんだよね。どうかな?やっぱり怖い?」


私は小さく頷いた。


「そっかぁー。やっぱり怖いよねー。でもさ、詩乃ちゃんと日菜ちゃんは、悪気ないのかもよ?ほら、美香ちゃん優しいから嫌でも嫌って、あんまり言わないでしょ?詩乃ちゃんも日菜ちゃんも美香ちゃんのこと嫌いなわけじゃないと思うんだよなー」


その言葉に私は首をふった。


でも美香はその後少し考えて、結論を出した。


「…やっぱり、私話し合います。」


「ほんと?わかった。私もついてるから安心して。またなんかあったら私も相談乗るし。」


「それから私、今までも話し合いとかしたことあるんだけど、そのときいつもその子にはやってもらってることがあるのね。」


「紙に、美香ちゃんが言いたいことを書いてきてほしいの。もし不安だったら書いてきたのを先生に見せてくれてもいいし。そうしたほうが、何を話すっていうのがわかりやすくて、スムーズに話し合いが進むからさ。」


「で、話し合うの月曜日の放課後でいい?土日あるからその間に書いてきてほしいんだけど。」


「はい。」


「じゃあ美香ちゃんもう部活戻る?でも泣いちゃったし、このまま戻りづらいかー。」


なんていいながら、そのあと私と先生は雑談をしていた。


そんなちょっとした先生の気遣いが嬉しかった。


先生の学生時代の恋愛の話とか、自分の性格のこととかいっぱい話して気持ちも楽になった。たくさん話していたら、部活動終了時間になってしまった。