師範が終わり、みんなが自分の場所へと戻る。

美香も戻ろうとした。


するといきなり、詩乃に首を締められた。


苦しかった。首を締められたのは数秒間だが、時間の問題ではない。


首を締められたら誰だって苦しい。


息も、心も苦しくて辛かった。


早く家に帰りたかった。


その後、3人もそれぞれ自分の場所に戻り、自分の作業に入る。


すると、急に日菜がこっちに寄って来てふざけたように


「さっきはごめんね☆えへへ」


「あ…、いいよ。あはは」


美香は笑顔がひきつっているのが自分でもわかった。


だが、日菜は言いたいことだけ言ってさっさと戻ってしまった。


…自己中。


声にならないつぶやきに、自分が情けなくなった。